サマルカンドのホテルでの最高の朝食体験と、カザフスタン人との交流体験

ウズベキスタン第二の都市であり観光の中心地であるサマルカンド。
この都市の新市街地に位置するコスパ最強のホテル、スザニ・ホテルではウズベク式朝ご飯をいただくことができます。

なお、スザニ・ホテルそのものについての紹介は下記記事で行っています。

このホテルには2泊したのですが、2回とも大満足の朝食体験ができましたので、それについてお話ししようと思います!
おまけとして朝食会場でのカザフスタン人旅行者との交流についても少し記載します。

※こちらの内容は2019年時点の情報です。現在では状況が変わっている可能性があります

朝食について

このホテルの朝食は、所謂「ビュッフェスタイル」ではありません。

会場は所謂ダイニングキッチンで、中でこのホテルの女将さん的な中年女性の方が待っています。宿泊者が入ってくると、ひとりひとりの朝食を作ってくれるスタイル。
このアットホーム感が、現地の民家にホームステイしたような感じがして、何とも言えず最高でした。

初回の朝食

このホテルで迎える最初の朝は、どのような朝食スタイルなのか全く分かっていませんでした。
そのため会場に恐る恐る入ると、テーブル一面に広げられた軽食の数々とともに、女将さんが迎えてくれました。

テーブル上には予め軽食が並べられており、それを自由に取るスタイルです。ザクロや干しブドウ、ナッツやナン(中央アジアのパン)など、旅人がイメージしそうな中央アジアっぽいラインナップにテンションが上がります。
女将さんが私の分の食事をその場で作ってくれて、コーヒー・紅茶のいずれかを淹れてくれます。

初日の朝食はスペイン風オムレツ的なものと生野菜たち。とても美味しそうです。

私がメインを食べ終わると、どこからともなく縦長のメロンを出してきて、その場で切ってくれました。中央アジアに来たら果物を食べておきたい!と思っていた私としては嬉しい限りです。

ちなみに、この日は何故かテーブルの上にホールケーキが置いてあり、女将さんに勧められたのですが、お腹がいっぱいだったので丁重にお断りしました。
あれは一体何のためのケーキだったのでしょうか…

二度目の朝食

2日目も、朝食会場で女将さんが待っていてくれて、挨拶してくれました。

予め机上に置かれている軽食のラインナップも昨日とは微妙に異なります。この心配りも憎いですね。

2日目の朝食はソーセージ、マッシュポテト、マカロニ、目玉焼き、生野菜です。

このソーセージは豚肉ではないハラールソーセージなんでしょうか?気になりましたが尋ねるタイミングがありませんでした。

その代わり、外国人旅行客(この後に登場するカザフスタン人)と会話していた女将さんに、「何語で話していたの?」とスマホ翻訳で聞いたところ、満面の笑みで 「ルースキー!(Русский:ロシア語でロシア語のことを指す)」 と答えてくれました。

それにしても、リーズナブル系ホテルは西洋式ビュッフェスタイルが多数派の中、わざわざ自分のために一から手作りした朝食をいただけるなんて嬉しい限りです。
それだけでもこのホテルに宿泊する価値があると思えます。

おまけ:朝食会場でのひとコマ(カザフスタン人旅行者との会話)

ちなみに、こちらの朝食会場はダイニングキッチンで、8人掛けくらいの大きなひとつのテーブルに皆で腰かけるスタイルです。
つまり、他の宿泊客とは相席になるわけです。

私は何人かと相席をしましたが、ウズベク語もロシア語も分からなかったため、お皿等を取ってもらったときに「スパスィーバ(Спасибо:ロシア語でありがとう)」と言う程度の、最低限のやり取りしかできませんでした。

しかし、一組だけ私に「英語は話せるか?」と英語で聞いてきた親子連れ(恐らく)に遭遇しました。
言葉が通じず寂しかった私は拙い英語でそれに応じると、どうやら彼らはウズベキスタンの北の隣国、カザフスタンからの旅行者だったようです。

確かにそう思って見ると、彼らの顔つきはウズベク人のそれよりも日本人に近く、何だか親近感を持って話すことができました。

UMIT
UMIT

中央アジアの人々の中でも、カザフスタンに多く在住するカザフ人は日本人に顔が似ていることで知られています。(彼らがカザフ人だったのかは不明)

しかし、親子揃って英語ができるところを見ると、彼らはカザフスタン人の中では相当なエリート一家なのではないか…と思いました。

というのも、私が日本人であることを知った母親(多分)が、「私は日本人と仕事をしたことがありますよ」と言って、彼女が日本人とともに何かのステージで登壇するYouTube動画を見せてくれたからです。

その後、お互いの出身地を教え合ったり(彼らはカザフスタンの西側出身なのだそうだ)、カザフスタンを旅行するならアルマティ(旧首都で現在も最大都市)が良いとか、他愛も無い話をしただけでしたが、後から考えると、ただでさえ日本と疎遠な中央アジア諸国の中において「日本に縁があるカザフスタン人」なんでウルトラ級に珍しい存在です。あの時YouTubeのURLを控えていれば…と後悔したのでした。

さらに、これも後になって分かったことなのですが、カザフスタンの西側というのは、あの世界最大の内陸湖であるカスピ海に面しており、カザフスタンの経済の大きな柱のひとつとなっている油田産業で潤っている地域となります。
あの親子がエリートな雰囲気を醸し出していた理由がなんとなく分かったような気がしたのでした。

まとめ

以上、サマルカンドのおススメホテル、スザニ・ホテルについて、朝食という観点からその素晴らしさについて語ってみました。

宿の女将さんが作る朝食を食べていると、何だか現地宅にホームステイをさせてもらっているような感覚になり、より一層の旅風情を感じることができます。

しかもこの女将さん、言葉がほぼ通じない私を色々と気遣ってくれました。
チェックアウト後も夕方まで荷物を預かってくれないかと聞いたら「ちゃんと見張ってるよ!」的なジェスチャーをしてくれたり、最後に荷物を引き取りに行ったら「また来てね!」的なジェスチャーをしてくれたりと、とても温かい気持ちになりました。

また、たまたま朝食会場で出会ったカザフスタン人旅行者との会話の中で、私の中のカザフスタンに対する興味が俄然増すことになり、何故か帰国後にカザフ語を少しだけ始めてみるきっかけとなりました。

2021年現在、なかなか海外へ渡航することが難しい情勢ですが、近い将来にカザフスタンに行けることを願って、カザフ語やカザフスタンに関する記事もいつか更新してみたいと思っています!

それでは!!!!

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