ヨーロッパの北東、バルト海沿岸に位置するバルト三国のひとつ・リトアニア。
中央アジアとバルト三国は共通点が少ないように見えて実は旧ソ連ということで元々同じ国。
というわけで、リトアニアについても少し触れてみようと思います。
リトアニアは、バルト三国のラトヴィア・エストニアや、バルト海の対岸のスウェーデンなどとともに北欧の国と言われたり、お隣のポーランドやベラルーシとともに東欧の国と言われたりします。
世界遺産に登録され、カトリック教会が多数存在する首都ヴィリニュスの街並みのような、如何にもヨーロッパ的な雰囲気が日本でも人気の旅行先だと思います。
そんなリトアニアの首都ヴィリニュスからバスで30分、まるでドラクエ城と形容される湖上のお城が有名な近郊の街・トラカイに行ってきました!
※当記事の情報は2019年当時のものです。ユーロ=円換算は目安です
首都ヴィリニュスとトラカイの移動方法はバスが楽!
リトアニアの南東部に位置するトラカイは、同じく南東部の首都ヴィリニュスと同じ“ヴィリニュス郡”に属しています。
ヴィリニュス中央駅の近くにバスターミナルもあり、そこからトラカイ行きのバスが頻発しています。
早朝や夕方以降を除けばだいたい1時間に1~2本のペースであるので、日中の時間帯であればそこまで神経質に時間を下調べしなくても良さそうです。
ヴィリニュス⇔トラカイ間は大体30分ほど。
電車で行くこともできるようですが、電車の場合は本数が少なく(1時間に1本未満)、所要時間も変わらないようです。
さらに、トラカイ側の電車駅がバス停よりも少し南側に位置しているためトラカイ城からも若干遠くなるります。ここはバスで行くのが無難でしょう。
バスチケットはヴィリニュス中央駅に隣接したバスターミナルで購入します。
流石に首都のバスターミナルなだけあって、チケット売り場もバスのプラットフォームも大量にありますが、基本的にはチケット売り場で「トラカイ」と言えば通じると思います。
ヴィリニュス⇔トラカイのバス料金は行き帰りともに一人2ユーロ(約260円)。
コンビニなどでもらえるようなペラッペラのレシートをもらいますが、ここに時間やバス停番号などが記載されています。
私が乗ったヴィリニュス発のバスは全席指定でしたので、すぐに捨てないように気を付けましょう!
ちなみに、トラカイからの復路のバスは自由席でした。
Laikas=出発時刻、Vieta=座席番号、Aikš=バス乗り場
です!
ちなみに、レシートを取っておくのはもうひとつ理由があります。それは、抜き打ち検査が入った時に、レシートを搭乗券として検査員に提示するためです。
ヨーロッパの交通機関では、時々検査員が乗り込んできて乗客の乗車券を確認し、持っていない乗客からは高額の罰金を取り立てるシステムがあります。
私は帰りのバスでうとうとしていたところをこれで起こされて若干焦りました。レシートは取り出しやすいところに持っていた方が良いです!
それにしてもこの抜き打ち検査システム、なんかコスパ悪いなあと思うのは私だけでしょうか…
トラカイ城について(料金・内部の様子など)
トラカイ島城(Trakų salos pilis)はトラカイの街のシンボルであり、私が行ったときも沢山の観光客が訪れていました。
トラカイのバス停からお城までは徒歩で30分弱となりますが、ほぼ1本道なので何も考えずに道なりに進めば到着します。
トラカイは沢山の湖が点在する場所なので、お城の周辺にも大小のフェリーの貸し出し、またはクルーズ的なものがあるようです。
日本人観光客もそれなりに訪れるからか、日本語で話しかけられることもありました。
湖の中にポツンと浮かぶお城の前までは無料で行けるので、所謂ドラクエ!な外観はタダで楽しむことができます。
…が!せっかく来たらお城の中にも入りたくなるというもの。
入場料は大人1人当たり8ユーロ(1000円ちょっと)と、それなりに取られますが、それだけの価値はあるかと思います。
トラカイ島城はもともとは14世紀に建設され、15世紀に増改築され、この時に現在のものと同じような形が出来上がったそうです。
その後、数百年もの廃墟期間を経て、20世紀に修復がなされ、今に至るようです。
お城の中は複数の建物からなっていて、全部見て回るにはそれなりに時間を要します。
中庭には簡単なお土産屋と無料トイレ(ちゃんと清潔)がありました。
それぞれ美術品の展示や歴史の説明など、美術館チックになっています。
中には日本的な美術品もあって、日本の美術品がシルクロードを通じてヨーロッパに伝わったのだろうか…などと妄想してしまいます。
終わりに
私は朝の10時頃にヴィリニュスを出発し、お城を観光して昼食をいただいてから、15時ごろヴィリニュスへ戻ってきました。
トラカイでの滞在時間はだいたい3~4時間ほどです。
トラカイの街には、カトリックやロシア正教の教会などがあったり、伝統料理のレストランなどがあったりします。弾丸観光も良いですが、時間をかけて色々と回るのも面白そうですね!
伝統料理であるキビナイは、リトアニアの他の地域とは異なる文化をルーツに持つそうです。その時の記事は下記をご覧ください。
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