とヨーロッパの北東、バルト海沿岸に位置するバルト三国のひとつ・リトアニア。
中央アジアとバルト三国は共通点が少ないように見えて実は旧ソ連ということで元々同じ国。
というわけで、リトアニアについても少し触れてみようと思います。
以前、リトアニア料理における麦グルメ(というかほぼパン)について触れた記事を書きましたが、リトアニアレベルになると麦を飲みます。
この辺りについてまとめてみました。
リトアニアの麦ジュース・ギラ
リトアニア含む東欧ではライ麦が好きすぎて、ライ麦で作られたジュースを常飲しているようです。
私は最初、麦とジュースのイメージが結びつかず困惑したものですが、よく考えるとビールもある意味麦ジュースですよね(困惑)。
その麦ジュースはギラ(Gira)と呼ばれ、ソフトドリンクということもありスーパー等で簡単に購入できます。
コーナーには何種類ものギラが並び、ギラの国民的人気を感じることができました。
飲んだ感想は…日本の飲み物では形容できない味としか言えません。全然食レポにならずすみません。
若干炭酸があり、甘みと酸味があります。薬っぽさもあるのですが独特な酸味が強く、ドクターペッパーやルートビアとは根本的に違います。
500ml缶を買いましたが(これが最小サイズだった)、個人的には一度にすべてを飲み干したくなる感じではありませんでした。
が、この独特の味、嫌いではないです。正直、またすぐ飲みたい!とはなりませんでしたが、これが癖になる気持ちは分かります。
なお、ギラはロシア語圏ではクワス(Квас)と呼ばれ、東ヨーロッパや中央アジアなど旧ソ連地域で相当ポピュラーらしいです。
私は日本への帰国後にロシアのアンテナショップでクワスを発見し、そのまま買ってしまいました。どうやら癖になってしまったようです。
リトアニアのビールたち
麦ジュースと言えばやはりビールですよね。リトアニアではビールのことをアルス(Alus)と言います。
私が訪れたレストランは何れも数多くのビールを揃えており、ビールが大好きな国民性を感じることができました。
日本人もビール大好きですが、どのビールメーカーもラガー一辺倒!なのとは異なり、ビールの種類の選択肢が多いことが大きな魅力です。
しかもビールが盛んな国だからか、日本よりも安くて沢山飲むことができます。
選択肢が豊富で美味しく、しかも安い。一瞬ここは天国…?と錯覚してしまいます。
スーパーの品ぞろえも多種多様で、500mlのロング缶がメインなのに日本よりも安いです。そのため、大量に購入してしまいました。
また、日本ではまず見かけない小麦の白ビールタイプのノンアルコールビールなんてのもあり、いかにビールが生活に密着しているかが分かります。
ドイツやチェコなどの中部ヨーロッパのビール大国には敵わないのかも知れませんが、リトアニアもなかなかやります。
しかもスーパーの外国ビールコーナーに行くと、日本のクラフトビールが置いてあり、しかも日本で買う価格と同等、下手をすれば安いという現象が発動。
日本が世界に誇る常陸野ネストビールが置いてありましたが、3.29ユーロ(約420円)という神価格。
遠く離れた日本のクラフトビールがなぜ?と思いましたが、どうやら常陸野ネストビールは海外のビールメーカーとディストリビューション契約を結んでいるようで、そのおかげて安く配給ができるのかもしれません。
それにしても安いですが…
2022年現在では、同じバルト三国のエストニアや、隣国ポーランドにディストリビューターがあるようなので、そのあたりから運んでくるのかもしれません!
ロシアのモスクワにもディストリビューターがあるので、そこを経由して中央アジアにも入っているかも…
なお、リトアニアではスーパー等でアルコール類を購入できる時間が平日10:00~20:00、日曜10:00~15:00に限られています。(2019年現在)
私はそのことを知らずに夜にスーパーを訪れたら、アルコールコーナーに布がかかっており、ガッカリした記憶があります。
皆さんもお気を付けください!
リトアニアの小麦ドリンクマジックをお伝えしました。
個人的な印象として、リトアニアではビールやギラなどの麦ジュース達が割と市民権を得ているようで、地元民が行きそうなスーパーやレストランはどこでも種類が豊富かつ、日本よりも大分安く手に入りました。
ビールに関しては日本でも大人気ですが、(銘柄の種類は豊富でも)ビールそのものの選択肢はまだまだ乏しく、クラフトビールに手を出そうとするとお高くなってしまう印象があります。
最近は日本の大手ビールメーカーもラガービール以外のビールに本腰を入れ始めたようなので、今後の日本にも期待です。
兎にも角にも、リトアニアに行ったら是非ともビールやギラなどを堪能してみてはいかがでしょうか!
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