ウズベキスタンのお釣りがお金ではなかった件

突然ですが、皆さんは日ごろの支払いで受け取るおつり、ちゃんと確認してますか?貰ったお釣りを全く見ずにお財布へ直行!という方も多いのではないでしょうか。

我々は日本で暮らしていると、1円の狂いも無くお釣りが返って来るものと思いがちですが、故意にお釣りを少なく渡す輩がいても不思議ではありません。

実は、我らがウズベキスタンでは、お釣りをそもそもお金で払わない文化があります。

なんだそれは?物々交換の世界か??といったところですが、このあたりの事情について体験談を紹介します。

前提:ウズベキスタンのお釣り事情

ウズベキスタンでは日本と異なり、少量のお釣りは渡さないというスタイルが浸透しているようです。

しかし、ただ端数を切り捨てて渡さないわけではなく、おまけの物をくれるというシステムがあります。

日本の首都圏では、私の知る限りはどんなに小規模の個人商店であっても、お釣りはきっちりと1円単位で払いますので、ウズベキスタンのこのスタイルはどこか懐かしい風を感じさせてくれますね。(私は体験したことが無いので懐かしいのかどうか分かりませんが)

ちなみにウズベキスタンは、世界有数の現金大国・日本が驚く超・現金国家(2019年時点)で、カード決済できる店を探すことはかなり大変です。

更にウズベキスタンの通貨はあり得ないほどに桁数が多く(2019年時点)、慣れていない旅行者からすると紙幣の扱いで混乱しがちです。
支払紙幣のミスをすると桁をひとつ間違ってしまうという深刻な事態に陥りかねないため、カード決済を受け付けているお店での買い物をしたかったのですが、殆ど見つかりませんでした。

UMIT
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ちゃんと検証をしていないので分かりませんが、カード決済できるお店はそもそもの価格設定がめちゃくちゃ高い疑惑ありますが…

それでは、私が体験した実例をいくつか紹介します!

ガム編

超乾燥しているウズベキスタンでは喉が渇きます。日本の様な自動販売機は1台も無く、お店で購入する必要があります。
幸い、一通りの日用品を販売しているミニマーケット、所謂コンビニ的なお店はちょいちょいあります。

私はお茶でも飲もうと思い、コンビニでペットボトル1本を購入した際に、お釣りの代わりにガム2枚を頂きました。

ペットボトルには「アイスティー」と書いてあります。アイス(айс)がキリル文字でティー(tea)がラテン文字という、なかなかイケてるデザイン

ガムは食べてみましたが、まごうことなきガムという感じで可もなく不可もなく。強いて言えば最初の数噛みで味が無くなったような気がしたところですが、まあ許容範囲です。

このガムが果たしてお釣りと同等の価値を持っているのか?ということについては闇の中…

ウェットティッシュ編

続いては、先のコンビニよりももう少し大きめの、小さめのスーパーのようなお店での買い物です。

ここではペットボトルの水を買ったのですが、この時はお釣りとしてウェットティッシュを2枚いただきました。

トルコ語で「リンゴ(elma)」という名のウェットティッシュ。ウズベク語だと”olma”なので、トルコ資本かな?

こちらもまごうことなきウェットティッシュ。この手の使い捨てウェットティッシュにあまり多くを求めたことがありませんが、可もなく不可もなくで有難く使わせてもらいました。

こちらも、果たしてこのウェットティッシュ×2がお釣りと同等の価値があったかどうかは神のみぞ知るところです。

おわりに

以上、ウズベキスタンのお釣り事情について代表的な体験談を記載してみました。

この手の「金銭以外でのお釣り授受」については、かつての日本でも同じようなやり取りがあったんだろうな、と思わせます。

正直なところ、お釣りとして貰った物の価値がお釣りの価値と釣り合っているのか不明ではありますが、不思議と悪い気持ちがしませんでした。
その理由は、この習慣がなんだか人間味を感じさせてくれるからかもしれません。

ウズベキスタンでは今後も観光業がどんどん盛んになることと思います。
それに伴いキャッシュレス決済も盛んとなり、このような風習も無くなってしまうかもしれません。

一旅行者として、キャッシュレス化で旅行がしやすくなるのはありがたいものの、このような習慣は残り続けて欲しいなあ、と我儘なことを考えてしまうのでした。

それではまた!!!

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