ウズベキスタンで食べる「中央アジア版焼きうどん」と、同名レストラン多すぎ問題

以前、中央アジアにおける麺料理代表という称号を欲しいがままにしている料理・ラグマン(lagʻmon)について紹介しました。

ウズベキスタンのレギスタン広場近くで食べる中央アジア版うどんが濃厚で神ってた件
中央アジアにおける米料理代表がプロフだとすると、麺料理代表はラグマンですね。米食文化を自認している我々日本人でも、ラーメンやうどんを始めとする麺食はかなりの市民権を得ていると思いますし、寧ろ米より麺の方を頻繁に食べている方も多いと...

記事中では、ラグマンはスープスタイル・餡掛けうどんスタイル・焼うどんスタイルの3タイプについて紹介しましたが、その中でも焼うどんスタイルのラグマンについては若干マイナーかも?というようなことを記載しました。これは私がウズベキスタンに行く前の2019年当時、気軽に焼きラグマンを食べれるお店が日本の私の近所になかったからでした。
そんなこともあり、ウズベキスタンに行くことがあったら焼うどんスタイルのラグマン、その名も焼きラグマンを見つけて即食いせねば…と目を光らせていたのですが、その甲斐あってか首都・タシケントでしっかりといただくことができました

というわけで、本場の焼きラグマンについて記載してみようと思います。

首都で焼きラグマンを食べるには

私が訪れたレストランは「カフェ・ブハラ」という名前で、ウズベキスタンの玄関口である「タシケント国際空港」からタクシーで5分ほど、タシケント市街中心部へ向かう途中にあります。

そんな駅チカならぬ国際空港チカな「カフェ・ブハラ」、私は色々と勝手が分からずタクシーを使ったものの徒歩でも20分ほどの距離なので、ウズベキスタンに慣れている方であれば歩いて行っても良いかもしれません。

なお、レストランの名前にもなっているブハラ(Buxoro)とは15世紀ごろから数百年に渡って当時のイスラム王朝の実質的な首都であり続けた歴史ある都市で、ウズベキスタンの中ではサマルカンドと並ぶ観光地になっています。
タシケント→サマルカンド→ブハラという特急列車も走っているのでウズベキスタンに行かれた方はこのようなルートで観光をされたかたも多いかも知れません。私は行ったことが無いので、是非いつか行ってみたいものです!

Ipaat at English Wikipedia, Public domain, via Wikimedia Commons

ちなみに私はこの「カフェ・ブハラ」の近くに位置する「ホテル・ヒヴァ」というホテルに宿泊したので、このホテルに泊まられる方がいらっしゃれば散策も兼ねて「カフェ・ブハラ」に行ってみてはいかがでしょうか。

UMIT
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ホテル・ヒヴァについては下記記事で触れていますが、国際空港や市街地の近くという立地だけでなく、居住性も快適でした!おススメです!!

ちなみに、ブハラもヒヴァも、ウズベキスタン内の古都の名前です!タシケントにいながらヒヴァという名のホテルに泊まり、ブハラという名のカフェで食事をしたという…

さて、これでもかというほどコカ・コーラ推しの外見と「カフェ」という店名がギャップありすぎですが、意外にも店内は小奇麗なレストランといった感じでした。

外観と店内の雰囲気のギャップもさることながらホールとキッチンのスタッフのギャップもなかなかで、フードコート的なカウンターの中では頭にタオルを巻いた丸っこいおばちゃん達がせっせと働いている一方で、フロアではシャツをビシッと着こなした若者が英語で接客をしてくれました。

巷ではウズベキスタンでは英語がほぼ通じないなんて言われているようですが、ここではそんな心配は無用で、フロアスタッフが“May I help you, Sir?”と声をかけてきます。人生で初めて「サー」とか言われたかもしれません。英語メニューはありませんでしたが、店員さんが説明してくれました。

そんなこんなで、店員さん曰く「グリーンティー」なKoʻk choy(コクチャイ)と店員さん曰く「フライドラグマン」なQovruma Lagʻmon(カウルマ・ラグマン)をオーダー。後は配膳を待つのみです。

そこはかとないミートソーススパゲティ感を感じた焼きラグマン

緑茶(日本人的にはほうじ茶の方が近いかも)を啜りながら待つこと数分、遂にカウルマラグマンこと焼きラグマンが着弾しました!

麺は割と短めにぶつ切りになっていて、具も細かくなっています。とりあえずトマトと細かい肉が入っていることは確認できたのですが、それ以外に何か入っていたのか、肉は羊と牛のどちらだったのか、ちょっと分かりませんでした。食べたところクセは無かったです。

上にはまるで日本人が焼きそばに青のりをかけるがの如く、細かく刻まれたディルとパクチーが降りかけられています。

そして、食感は焼うどんそのもの。しかし、味は焼うどんとは異なり、どこかで食べたことがある味だな…と感じながら食べ進めること暫し、そうだ、ミートソーススパゲティだ!と気づいたのでした。

よく考えるとラグマンのスープはトマトベースなので、焼きラグマンも当然トマトベースのスープを絡めながら炒めたものと思いますが、トマトソースとひき肉(みたいなもの)が合わさると、確かにミートソーススパゲティになるな…とひとりで納得したのでした。

このお店はサービスもある程度洗礼(?)されていたし、清潔感がある割には(多分)高級路線じゃないので、グループでもおひとりさまでも入りやすいし、国際空港から近いしで、ウズベキスタン最初の食事か最後の食事として重宝されるのではないでしょうか。

価格とまとめ

私は2019年に「カフェ・ブハラ」に伺いましたが、だいたい150円行かないくらいだったと記憶しています。
一国の首都の英語が通じるレストラン(あの店員さんだけに限った話なのかも知れませんが)の食事にしてはお得だと思っていますので、皆さんもウズベキスタン首都の国際空港にお立ち寄りの際は、スパゲティミートソース味の焼うどん、ぜひ食べてみてくださいね!!(空港からタクシーで5分ほどかかりますが)

おまけ:同名レストラン多すぎ問題について

ところで、この記事を書くにあたりタシケントにおける「カフェ・ブハラ」を検索してみたところ、「ブハラ」と名の付くカフェまたはレストランが大量に出てきたんですが…

カフェだけではなくホステルにも「ブハラ」の名前が見えます。日本の感覚でいうと「京都カフェ」とか「ホステル奈良」みたいなものか
UMIT
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ちなみに“Buxoro”はウズベク語、“Bukhara”はブハラのロシア語記載“Бухара”のローマ字転写、“Bukhoro”はウズベク語キリル文字“Бухоро”のローマ字転写です。色々あってややこしいですね。

これだけ樹立していると系列店かな?とも思いましたが、なんとなーく全然関係ないような感じに見えます。
実はかなりフランチャイズ化されて個々の裁量が大きいだけのチェーン店なのか?はたまた完全に独立した店舗で皆何も考えずにブハラの名前にあやかってるだけなのか?現地の事情にお詳しい方がいらっしゃいましたら情報いただけると嬉しいです!

という訳で、とにかくタシケントでカフェ・ブハラに行かれる際は同名のお店がとても多いのでお間違えの無いようご注意ください。

それではまた!!!!

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