カザフ語についてのあれこれ

興味
ウズベキスタンにて撮影(カザフ語と関係ありません)

皆さんこんにちは!Сәлеметсіз бе!

突然ですが、カザフ語をご存知でしょうか?

私はこれまでカザフスタン行ったことがありませんが、何故だかカザフ語に興味を持ってしまいました。

独学というほどちゃんと勉強していないものの、ネット等で調べてみると意外と日本語文献が少ないなあという印象。(リアル書物も)
近隣かつ同じトルコ語系の言語であるウズベク語やウイグル語は割と結果にヒットしたので、こういったものは日本人観光客の数と比例するんですかね。

カザフ語はどこで話されているの?

カザフ語=カザフスタンで話される言葉というのはその名前からなんとなく想像できますが、実はカザフスタンだけではなく、複数国にまたがって使用されている言葉みたいです。
下の画像を見ると、カザフスタンの国境の外にも話者が広がっています。

Fobos92, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ちょっくら見てみましょう。

カザフスタン

カザフスタン=カザフ人の多い土地という意味の国名であることからも分かる通り、カザフ語はカザフスタンの国家語として制定されています。

カザフスタン自体は多民族国家なので、国籍としてのカザフスタン人が、必ずしも民族的なカザフ人(=カザフ語を母語とする方々)とは限りません。
それでも、国民の7割弱がカザフ人であり、カザフ語が多数派であることには変わりはありません。

UMIT
UMIT

日本で生まれ育つ=日本語が母語であることが前提の日本人からすると想像しにくい状況ですね!

ただし、それは裏を返せば3割以上の国民はカザフ語が母語ではないということ。カザフ人を含め、ロシア語が国内の事実上の共通語となっているようです。

UMIT
UMIT

「カザフスタン」なのになぜロシア語が共通語なのかというと、もともとソビエト連邦の一部だった経緯が関係しているようです。

中国

カザフスタンの東の隣人・中国新疆ウイグル自治区では、北部にカザフ人が住居する地域が存在します。
新疆ウイグル自治区のカザフ人の特徴として、右から左に書くアラビア文字を書き言葉として利用しています。(カザフスタン等では左から右に書くキリル文字)

ロシア

カザフスタンの北の隣人・ロシアでは、カザフスタンと隣接するアルタイ共和国を中心にカザフ人が多く在住しているそうです。
また、アルタイ共和国ではカザフ語を公用語のひとつとしています。

モンゴル

カザフスタンとは隣接していませんが、新疆北部やアルタイ共和国と隣接するモンゴルの最西端、バヤン・ウルギー県はカザフ人が大半を占めているそうです。

気高きアルタイ山脈に住む誇り高き民族カザフ民族とバヤンウルギー | ツアー関連情報 モンゴル | 風の旅行社
鏡のようなトルボ湖。そこでは天と地が混ざり合う もう一つの遊牧民族 北・中央アジアの遊牧民というと、多くの人は

モンゴル人とカザフ人と言えば、同じ遊牧民(騎馬民族)であり、文字も同じキリル文字を使うなど、共通点が多いです。
その一方、お互いの言葉(モンゴル語系とトルコ語系)や、信仰する宗教(チベット仏教とイスラム教)は全く異なります。

近いような遠いような…なんだか不思議な存在です。


カザフ語を学べばこの辺りに地域への旅行の役に立つかも知れませんね!(いずれも秘境系要素が強そうですが)

カザフ語と似ている言葉は?

カザフ語はトルコ語系のグループ(テュルク諸語)に属しており、あの遠く離れたトルコ共和国のトルコ語とも遠い親戚関係に当たり、語順や文法上の特徴、単語などでかなり共通項が多いらしいです。

流石に両方の文章を眺めてみる感じだと、ド素人の私でもかなり違う言葉だということが伝わってくるので、トルコ語とカザフ語での意思疎通は難しそうです。しかしトルコほど離れていない近隣諸国で話される言葉の中には、本気を出せばある程度の意思疎通が可能なものもあるようです。

ちょっくら見てみましょう。

キルギス語

カザフスタンの南東の隣人・キルギスタンの公用語であるキルギス語も、カザフ語と同様にトルコ語系の言葉ですが、その中でもとりわけカザフ語と近しい関係にあるようです。

キルギス語を話すキルギス人は歴史的に遊牧生活を送っていたり、お隣の中国新疆ウイグル自治区でもキルギス語が公式に利用されている地域があるなど、カザフ人との共通点も多いです。

キルギス語を見てみるとカザフ語の知識だけでもなんとなくの意味が推測できたりして、頑張ればネイティブ同士でも意思疎通ができそうな気がしました。

UMIT
UMIT

バリバリの東北方言VSバリバリの関西弁の会話…という感じでしょうか???(時々通じないが何とか話せる程度?)

ざっくりとした話者数は、カザフ語が約1300万人なのに対してキルギス語は400万人ほど。
両者とも、約1億2000万人の話者数がいると言われている日本語に比べると少ないですが、それでもカザフ語の話者数の多さが際立っていますね。

カラカルパク語

カラカルパク語とは、ウズベキスタン西部に位置する、カラカルパクスタン共和国というウズベキスタン内の共和国です。

カザフスタンも南西の一部を隣接しているのですが、このカラカルパク語、ウズベク語よりもカザフ語の方に似ていて、何ならキルギス語よりも更にカザフ語に似ていそうな勢いです。

なお、話者数は先ほどのキルギス語よりもぐっと減り、全世界で50万人弱ほどと言われています。
この言葉が、ウズベキスタン内の少数言語として今後どのように発展していくのか、目が離せませんね!


カザフ語を学ぶと、カザフ語圏のみならず上記の国や地域への旅行もしやすくなるかも?

UMIT
UMIT

まあ、ロシア語勉強すれば一発なんでしょうが…

ちなみに、カザフスタンと地理的に隣接している国の言語は全て近しい関係かというとそうでも無いようです。

例えば隣接地域で話されるウイグル語やウズベク語などは、同じトルコ語系の言葉でありながら、上記で紹介した言語に比べると共通点は少なくなるようです。(パッと文章や単語を見てもそれなりに異なっているように見えます)

とは言いつつも、やはり親戚関係にあるだけあって文法的なルールは共通していそうです。単語レベルでは?だったので、意思疎通は難しそうですね。

おわりに

カザフ語はカザフスタンを中心に、近隣諸国を巻き込んで広がっていること、カザフ語にかなり近い言語も存在することを記載してみました。

私は将来カザフスタンに旅行に行けることを夢見てまったりと勉強していますが、気が向いたら自らの備忘も兼ねて不思議に思ったことや気づいたことを記載していこうと思います。

このご時世、youtube学習チャンネルや参考書など、いくらでも勉強できそうですが、参考書も一切読まず孤軍奮闘する非常に非効率なスタイルでやってますので、普通の人が最初の数時間で学べるレベルのことしか書けないかもしれませんが…

文明の利器に頼らない人類の進化の過程を見守るつもりで眺めていただけますと幸いです。

それでは!Сау болыңыз!!

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